前穂高岳北尾根バリルート~奥穂高岳

日時:2023年7月15日(土)~17日(月)

山行者:JOE、他4名

行程:7月14日21:00一関IC発~  7月15日5:00沢渡駐車場~タクシーにて上高地BT~6:15河童橋~7:48徳澤園~9:00横尾山荘~13:50涸沢ヒュッテ(テント泊)  7月16日3:10発~13:00前穂高岳山頂~16:30奥穂高岳山頂~17:15奥穂高山荘~20:50涸沢ヒュッテ(ツエルト泊)  7月17日5:30出発~10:50徳澤園(ソフト)~12:40河童橋

昨年、前の山岳会で計画していく予定だったものの直前で転勤が決まり自分だけいけなかった前穂高北尾根バリルート。転勤してしばらくアルパインもお休みしていたのですが、不思議な縁に導かれて行けることになったのが先月でした。1か月間岩登り、マルチピッチの復習を兼ねて練習にいそしみ、仙台の鎌倉山で4ピッチ練習して感覚を取り戻し本番へ。

前穂高岳は前日の雨で岩が濡れ、濃霧の上に強風が吹き荒れる最悪のコンディションに加え種々トラブルに見舞われ時間がかかったものの、皆最後まで緊張を切らさず山頂へ。反省点は多々あるものの満足満足。

余韻に浸る時間は少なくすぐに奥穂高岳へ吊尾根を行く。ここは疲れがどっと出て足を前に出すのが苦痛だった。でも山頂に着くと何かがはちきれて皆歓声を上げ、思い思いのポーズで記念撮影!。

奥穂山荘経由ザイテングラードを下るが、途中でめまいと吐き気に襲われる。ついに嘔吐。しばし動けなくなるも仲間に助けられながら、その後は休み休み歩を進めた。最後はヘッデンつけてテント場へ到着。疲れ、脱水によるものと思われ、一日寝たらほぼ回復した。

翌朝、穂高連峰を照らすモルゲンロートは素晴らしく美しかった。ヒュッテのベンチに座りうっとりと見上げていると、視界がかすんでくる。と同時に嗚咽していた。昨年からの悔しかった思いやバディと来たかったなという思いが重なって、でもようやくここにたどり着いたんだと実感して泣いてしまった。山で感動して泣いたのは初めてだった。

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なお、この日前穂高岳北尾根5峰で女性が滑落死していますが、56のコルでテント泊していた男女の一人だと思います。テントの中で明るく楽しそうに関西弁で会話していたのがとても印象的でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

「前穂高岳北尾根バリルート~奥穂高岳」への1件のフィードバック

  1. 涸沢ヒュッテからの眺めとか、色とりどりのテントとか、ため息がでます
    眼福ものです
    お疲れさまでした

    嗚咽かぁ、うんうん 何も言うまい・・・

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