「山行記録」カテゴリーアーカイブ

2023年8月20日 夏油温泉~経塚山

8月20日、月例山行で夏油温泉から経塚山(1372.2m)に登ってきました。夏油川に架かるトラス橋が流失してから、しばらく経ちましたが昨秋に新規落成したとの事で山行を企画しました。Bonneville

深緑に映えるピカピカの橋 
 積雪期は踏み面(エキスパンドメタル)を持ち上げて側面に固定して破損を防ぐ構造です。
九十九折を過ぎた頃に見える「牛形山」
「お坪の庭」この付近は涼風を噴き出す「風穴」がたくさんあって汗だくの体を冷やしてくれます。立ち去りがたい場所です。
苔むした登りが続きます。「コメツガ」等の樹木が日差しを遮ってくれるので助かります。
樹林帯を抜けて稜線に近づいてきました。この付近は花が多いです。
九合目です。西側は晴れていますが東側は雲が多い状況でした。
リンドウが咲いていました。
[ゴゼンタチバナ] いいえ 「ウメバチソウ」でした。
山頂の駒形大明神碑です。嘉永6年の建立と記載されています。
山頂から望む「牛形山」フウロが咲き誇っています。
山頂から焼石岳方面。天竺山が半分見えていました。

   

前穂高岳北尾根バリルート~奥穂高岳

日時:2023年7月15日(土)~17日(月)

山行者:JOE、他4名

行程:7月14日21:00一関IC発~  7月15日5:00沢渡駐車場~タクシーにて上高地BT~6:15河童橋~7:48徳澤園~9:00横尾山荘~13:50涸沢ヒュッテ(テント泊)  7月16日3:10発~13:00前穂高岳山頂~16:30奥穂高岳山頂~17:15奥穂高山荘~20:50涸沢ヒュッテ(ツエルト泊)  7月17日5:30出発~10:50徳澤園(ソフト)~12:40河童橋

昨年、前の山岳会で計画していく予定だったものの直前で転勤が決まり自分だけいけなかった前穂高北尾根バリルート。転勤してしばらくアルパインもお休みしていたのですが、不思議な縁に導かれて行けることになったのが先月でした。1か月間岩登り、マルチピッチの復習を兼ねて練習にいそしみ、仙台の鎌倉山で4ピッチ練習して感覚を取り戻し本番へ。

前穂高岳は前日の雨で岩が濡れ、濃霧の上に強風が吹き荒れる最悪のコンディションに加え種々トラブルに見舞われ時間がかかったものの、皆最後まで緊張を切らさず山頂へ。反省点は多々あるものの満足満足。

余韻に浸る時間は少なくすぐに奥穂高岳へ吊尾根を行く。ここは疲れがどっと出て足を前に出すのが苦痛だった。でも山頂に着くと何かがはちきれて皆歓声を上げ、思い思いのポーズで記念撮影!。

奥穂山荘経由ザイテングラードを下るが、途中でめまいと吐き気に襲われる。ついに嘔吐。しばし動けなくなるも仲間に助けられながら、その後は休み休み歩を進めた。最後はヘッデンつけてテント場へ到着。疲れ、脱水によるものと思われ、一日寝たらほぼ回復した。

翌朝、穂高連峰を照らすモルゲンロートは素晴らしく美しかった。ヒュッテのベンチに座りうっとりと見上げていると、視界がかすんでくる。と同時に嗚咽していた。昨年からの悔しかった思いやバディと来たかったなという思いが重なって、でもようやくここにたどり着いたんだと実感して泣いてしまった。山で感動して泣いたのは初めてだった。

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なお、この日前穂高岳北尾根5峰で女性が滑落死していますが、56のコルでテント泊していた男女の一人だと思います。テントの中で明るく楽しそうに関西弁で会話していたのがとても印象的でした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

2023年6月25日 花の焼石岳

6月25日 焼石岳に行ってきました。この日は中沼登山口の駐車場整理当番で午前8時からの登山開始です。薄くなったラインを消石灰で引き直しながら誘導しました。白山イチゲの最盛期が終わったためか午前7時を過ぎても10台ほどの駐車スペースが空いていました。Bonneville649

中沼から横岳を望むと残雪の少なさが目立ちます。
ヒオウギアヤメです。中腹付近が見頃です。
珍しい!白花のハクサンチドリです。
実は、私より3時間ほど早く登り始めていたはずの会員のUさんが、下山してくるところに出会いました。ずいぶん早いと思いながら尋ねてみると、銀明水上部の雪渓が硬くて危険なので下山してきたとの事。「気温が上がって雪が柔らかくなっているから大丈夫」という訳で、ここから二人で登りました。そのUさんに教えてもらった白花ハクサンチドリです。
こちらは通常のハクサンチドリです。花盛りでした。
カラマツソウです。
オオバキスミレ 秋田駒ケ岳の群生は有名ですが焼石にも多いです。
ベニバナイチゴ 普通は「綺麗な花には棘がある」ですが、ベニバナイチゴはきれいな花なのに棘がない!
エゾノハクサンイチゲ さすがに少なくなってきました。
これは2023年6月6日の写真です。比較のために掲載しました。
この鳥は「コガモ(小鴨)」♀です。姥石平で昼食をとっていると、いきなりバタバタと飛来して登山道の水たまりに着水しました。  「カモン」と呼びましたが近寄らず岩の上で羽繕いをしてから飛び立ちました。冬鳥なのに珍しく嬉しい遭遇でした。
雪割小桜 少なくなりましたがポツポツと咲いています。
貴婦人のような「キヌガサソウ」6輪程がひっそりと咲いていました。
泉水沼 山頂は雲の中で霧雨状態でした。
ヒナザクラ たくさん咲き誇っていました。Uさん撮影です。
これは6月1日撮影の「かもめ蘭」です。絶滅危惧種の何類かに分類されています。大事に見守りたいです。